第4回ヒルデガルト連続セミナー 「病とは何か」

(2013・6・15)

もう29年以上も前、私はヒルデガルト・フォン・ビンゲンという修道女が存在していたことを知った。彼女の言動はシッパーゲス著「中世の医学」とい小難しい本で紹介されていた。普通ならこんな本は敬遠するところであるが、「患者の権利」と共同の営みという論文を書くためにしょうがなく読み始めた本だった。

その中で彼女の言葉のいくばくかに触れ、感動した憶えがある。その後書店の本棚に彼女に関する本が並んでいるのは見たが、手にとってパラパラとめくるだけで「あぁ、これはとても歯がたたない」と断念してきた。

なにせどれも分厚い。しかも内容の8割方はしょうもないことばかりで、きっと肝心のところに行き着くまでに睡魔が襲ってくるだろう。それにけちなことを言うわけではないが、腹が立つほどに高価である。

ということで、何度かトバグチまで立って、そのたびに踵を返すということが続いた。そのうちに忘れていた。

今回、上記題名のファイルを見つけて小躍りした次第である。臼田夜半さんという人の講義レジメ。なんと「ハーブ研究会」という団体のセミナーのようで、聴講者はハーブで商売しようと思っている女性たち。ほとんど馬の耳に念仏の世界だろう。まぁそれはともかくとして、なんとか読み通してみよう。

 

まずは目次から

 Ⅰ 一精神疾患者の治療経過
Ⅱ 感情・肉体・魂の相関と病の根源
Ⅲ ヒルデガルトの全体性医療
Ⅳ 病とは何か
Ⅴ 治癒することの意味
Ⅵ ホモ・コンパティエンス(共苦する存在)

 

ホモ・コンパティエンス(共苦する存在)というのがなんとも言えず魅力的だ。たしかに人間は「協働」する存在であるとともに、「共苦」する存在でもある。「協働」や「共苦」をふくんで共存する存在である。

なにはともあれ内容に入っていこう。