アンデルシェフスキーというピアニストがいる。最近売り出し中である。
ポーランド人で、英語表記では Piotr Anderszewski と綴る。
YouTubeではバッハのパルティータの1番と2番、モーツァルトの17番のコンチェルト、シューマンの「暁」を聞くことが出来る。

一応ひと通り聞いてみたが、どうも趣味ではない。リズム感が不足しているような気がする。

バッハはとにかくソコロフのソフトな音色とグルーブ感あふれる演奏がある。パルティータなのだからノリがなければならない。それにバッハってもっとギャラントではない?

17番は、ルビンステインを聞いてしまうと「これでいいじゃん」という気分になってしまう。ペライアならもっと音がいい。ゼルキン=セルは、襟を正して聴くモーツァルトで、いささかも手を抜かない演奏で、ちょっとした転調などがズキッと来るが、いささか肩がこる。音もやせている。
もっとも、この頃のセルの録音はリマスターしてもらうと、見違えるような音になるのだが(協奏交響曲が好例)。

シューマンの「暁」(Gesänge der Frühe)は、作品133というから最晩年の作。ブラームスは枯れても味があるが、シューマンは産卵を終えた鮭みたいで、これを北海道では「ホッチャレ」という。

ということで、私とは縁遠いピアニストということになりそうだ。