藤井裕久氏(元財務相)が赤旗に登場した。

これは私にとってはかなりの衝撃だ。しかしこの間の言動から見ると、そろそろ次は藤井氏かと思われていたかもしれない。

政党こそコロコロと変わっているが、本籍は財務省。エリート中のエリートだ。

藤井氏の意見はある意味で財務省の本流に近い部分の意見だろうと思う。

赤旗での発言の要旨は下記の通り。

1.復興法人税の前倒し廃止は論外だ。被災地の方に対して失礼だ。

2.大企業減税で増えるのは内部留保だけで、給与には回らない。それはこの10年間共産党が言ってきたことだ。

3.経団連会長の言っていることは「経済が良くならない限り給与は上げません」ということだ。たとえ政府が監視しても上がらない。

4.安倍首相は経済が分かっていない。トリクルダウンなどない。

5.アベノミクスの柱である「異常な金融緩和」は経済を良くしない。増えるのは投機マネーだけ。

ただ、1年前まで現場で指揮をとっていた人間のセリフとしては、いささか腑に落ちない点がいくつかある。


2012年 03月に都内でおこなった講演の要旨が残されている。

1.現在の円高+不況はデフレではない。したがってリフレ政策は筋違い。

2.金融緩和に円安効果があるのは事実だが、金融政策で実体経済を押し上げることはできない。

3.円高+不況を金融政策で調整しようとした「バブル経済」の愚を繰り返してはならない。

4.円を安定させるには財政を安定させることがいちばんだ。そのために消費税は必要だ。

5.デフレではないから、(デフレ加速論は)消費税引き上げに反対する根拠にはならない。

6.消費税上げは、低成長・マイナス成長のときの方がやりやすい。物価上昇に導入すればインフレに拍車をかけるだけだ。