正直、みずほ銀行の不正融資の話は良く分からない。

230件、総額約2億円だそうだ。1件あたりに直すと20000÷230=87万円だ。わたしだって一時は数千万の住宅ローンを組んでいた。自動車ローンだというが87万円で買える自動車などたかが知れている。間違いなく新車は買えない。

しかも総会屋対策と違い、貸しただけでくれてやったわけじゃない(だいぶ焦げ付いてはいたようだが)

借りる方だって、「やくざです」と言って借りるわけじゃない。この程度は審査をスルーしたってどうしようもないんじゃないか。(ただ230件も似たような融資が行われていることに作為を感じるが)


今回の事件では、見事にトップがはめられている。まさに半沢直樹の世界だ。どこかに人物“”がいる。

前日に副頭取に記者会見で「知らなかった」と言わせて、その後に「知っていた」動かぬ証拠を突きつける。しかもこの経緯はすべて闇の中だ。

つまり副頭取に「知らなかった」発言をさせるための筋書きが用意されていたというわけだ。たぶんこの「知らなかった」発言がなければ、いくら子会社とはいえ、別会社の不祥事を以って頭取を辞任に追い込むことはできなかったはずだ。

副頭取の「知らなかった」発言で逃げ切ろうという、銀行側の前日の判断の根拠は何だったのか。

推理するとすれば、「記者会見はしなければならない、しかし『知らなかった』で逃げ切れるだろう」、と判断される程度の情報を、人物“”が突きつけたのではないだろうか。

しかしその情報は、最後のトドメの一撃を隠した囮情報だったわけだ。陰謀を仕掛けた人物“”は、そのへんの人情の機微を心にくいほどに捉えていたということになる。

まさに「陰謀」としか言いようがない。

その後のメディア、官庁、警察や検察の対応はきわめて素早い。監督官庁である金融庁は佐藤頭取に全てを押し付けてさっと逃げた。

国民がまず知りたいのは、現場でどのように不正融資が行われたのかということだが、オリコも融資先のやくざも報道にはまったく登場しない。何か一つの筋書きの上をドドドーっと駆け抜けているようにみえる。

そのうち、真相がチラホラと出てくるだろう。それまでは高みの見物だ。