安倍首相は「港湾内への流出は完全にブロックされている」と豪語した。それ自体もウソであることは確かだが、主たる流出ルートは港湾外から直接外洋に向けて出来上がっていることが分かった。
漏洩した汚染水の主流が港湾内には行かないのだから、むしろより危険である。そこにはカーテンも、いちじくの葉一枚もない。場末のストリップ小屋のごとく全スト状況である。
安倍首相は「漏れていない」といったわけではなく、漏れてはいるが「完全にブロックされている」といったのである。しかし事態は、「漏れていて、ブロックもされていない」のである。
これが世界に知られれば、三つ目の事実が衆目のもとに晒されることになる。「この国の首相は、この国の政府は嘘つきだ」
安倍首相は「右翼で、軍国主義者で、しかも嘘つきだ」という烙印を押されることになるのである。

同時に、そういう人物を首相に仰ぎ、「ウソ」で五輪招致を実現し浮かれている極楽とんびにも厳しい目が注がれることになる。

天皇家がこのスキャンダルに紙一重で巻き込まれなくてすんだのが、唯一の救いと呼べるかもしれない。