昨日、スービック元米軍基地の再軍港化の動きが報道されたが、今度は米比両軍の合同演習だ。「フィブレックス」と名付けられたこの作戦、2300人が参加する大規模なものだ。
いまやフィリピンは米国と同盟を結び、中国と武力対決する方向に切り変えたようにも見える。
私の南沙諸島年表は11年5月分までしかないが、それ以降の展開は著しいようだ。
いま、少し文献をあさっているが、事態は中国海軍のかなりの独走ぶりが明らかになりつつある。米中二大国論がその背景にある。

彼らの興味は米中間の軍事バランスの変化にしかない。いま多少おとなしくしているのは、オバマの「アジア重視戦略」の瀬踏みを行っているにすぎない。

中国が「二国間交渉」の枠組みに固執する限り、事態打開のカギを握るのは中越交渉しかないだろう。

中越で何らかの合意を生み出し、次いで中比にも同様の合意を踏襲し、それによりASEAN全体との合意に持っていうという道をとらざるをえないと思う。