フィリピンの米軍基地が復活しつつあるとの面川記者のレポート。
フィリピンは1991年に米軍基地撤廃を決め、翌年にはすべての米軍基地が撤去された。
しかしいまやスービック元海軍基地は事実上再基地化されつつある。

スービックはマニラの西方にあり、いわば東京に対する横須賀の位置にある。南シナ海を睨む絶好の位置にあり、湾の深さは大型艦船の停泊が可能で、国際空港も整備されている。旧米軍の設備もほぼ手つかずに残っている。

92年の返還後、スービックは経済特別区に指定された。
「観光、工業、商業、金融、投資のセンター」として位置づけられ、現在は1500の企業が進出し、9万人の労働者が働くまでに至っている。
スービック行政長官は「軍事施設から経済特区に転換した成功例」と胸を張っている。

ところがそのおなじ行政長官が再基地化を奨励しているという。
「米軍艦船の寄港はあるが、経済特区は順調に発展している」
「米国の支援で道路、電気、水道などのインフラが整った」
「米軍の寄港が増えれば経済活性化につながると期待している」

まぁ、地元としてはそういう志向になるのは致し方ないことだが、本筋としては米国のアジア重視政策と兵力配置のりバランスの一環である。中国向け軍事力の最前線に位置づけられるのは間違いない。

「南シナ海を平和の海に」というのは沿岸諸国の共通の願いのはずだが、中国の無謀な軍事進出が、南シナ海を「相互不信の海」に変えようとしている。

なんとか早く手をうってほしいものだ。