薄煕来被告の最終弁論が1時間半に及んだそうだ。
5日間をかけての裁判、被告の罪状の全面否認、という異例づくめの裁判は幕を閉じた。
有罪は動かないだろうが、かなり世論は動いたと思う。
捕まえたのは胡錦濤だ。捕まらなければ薄煕来は習近平の右腕となるはずだった。
裁判を指揮したのは習近平だ。
こうなれば、なぜ異例づくめの裁判になったのかは容易に推察できる。習近平の巻き返しだ。習近平は薄煕来に「退任の挨拶」をさせたことになる。
中国共産党は、政府と軍の鄧小平派に奪われた陣地を少しづつ回復しているようにみえる。
世代的に見れば最後のチャンスだ。
ただそれが文化大革命賛美路線に向かわないかというのは気がかりであるが…

25日の報道によると、
人民法院は裁判での激しいやりとりを中国版ツイッター「微博」上で速報しており、フォロワーはすでに45万人を越えています。
とのことだ。習近平の並々ならぬ力の入れ方が見て取れる。