恥ずかしながら、安倍首相のシンガポール講演が話題になっていることを知りませんでした。

7月26日 シンガポールでの安倍講演要旨(首相官邸ホームページより)

参議院選挙勝利の意味

参議院選挙で、私たちの党は、国民から、近来稀に見る、強い負託をもらいました。

昨年の第3四半期、日本経済はマイナス3.6%縮みました。私の経済政策で、今年の第1四半期4.1%成長しました。

成長なくして、財政再建なし。成長なくして、社会保障制度の維持や充実なし。経済成長は、すべての前提条件です。

必要なのは、規制の大胆な改革です。TPP交渉のような、外部からの触媒です。

国境を越え、経済圏をまたいだ、ダイナミックな、「競争」と「協調」による、新しい付加価値の創造です。

そしてそれには、既得権益に立ち向かう、強い政治力を必要とします。

シンガポールに追いつき、追い越したい

秋以降、私たちの政治課題は、一にも二にも、改革の実行です。日本経済を本当に強くし、実質所得を増やすことです。あわせて、持続可能な道筋に、財政を乗せることです。

この秋には、企業にとって強いインセンティブとなる投資減税を決定します。

規制改革のため必要な法律、事業の再編を進めるための法律など、矢継ぎ早の成立を目指します。

電力や農業、医療分野で規制の改革を進め、新たなサービス、新しい産業を興し、日本経済の活力を、そこから引き出します。

世界一、ビジネス・フレンドリーな国にしたいと、私たちは言い続けています。

The Power of Dreams

農業や、医療をめぐる既得権益と戦って、安倍晋三は、結局負けるだろう。そう言う人がいます。

イノベーションを促し、日本の外に市場を求めていけば、農業だって、プラス・サムの発想で、やっていける産業になるはずです。

似たことは、医療にも当てはまります。病院の運営、医療保険のノウハウを、組み合わせた形で新興国に売る。これらのことを、ひとつひとつ、着実に実施していくことが、私と、私の政権に課された課題です。

日本とASEANの40年

自由と、平和の大切さを奉じて、銃弾の一発とて撃たず、民主主義や、法の支配を、揺るがせにしなかった日本、そんな日本の国柄を、長い付き合いの皆さんは、よくご存知です。

アジアを導くものは、昔も、今も、これからも、力による威圧ではありません。

私は、日本にとって重要な隣国である中国の首脳と、親しく話し合える日を期待しています。韓国については、互いの来し方行く末に思いを致すにつけ、日本とは、共に米国の同盟国でありますし、地域安保の土台をなす間柄、経済でも文化でも、やはり in tandem だという思いを新たにしています。

こんな日本を作りたい

民主主義にしろ、その、根幹をなす、手続きの正当性や、法の支配にしろ、永遠の課題です。しかし日本は、挑戦し続けます。

さらなる高みに向けて、ともに歩んでいきましょう!!


おそらくかなりの部分は直筆だろう。ツイッターからも感じられる特有の臭いがする。妙に馴れ馴れしいと言うか、ぞんざいというか、あの「(笑)」の感覚である。

多分、人との距離がうまくとれない人なのだろう。

自分の話に酔いしれて、論理の欠落を高揚した感情で飛び越してしまうところも安倍首相独特だ。 

そんな文体批判はさておいて、やはり二つの部分が問題だ。

必要なのは、規制の大胆な改革です。TPP交渉のような、外部からの触媒です

のくだり。

そして

農業や、医療をめぐる既得権益と戦って、安倍晋三は…

のくだりである。

はっきりしたのは、安倍首相は農業と医療ではなく、それを担う人々、農民と医療従事者を敵(既得権益者)と見据えていることである。そしてTPPを戦いの主戦場と見据えていることである。