金沢に忍者寺というのがあって、そのへんの見世物小屋とはまったくレベルの違う仕掛けが満載のお寺なのだが、面白いというのか不思議だったのが、日蓮宗という宗旨だった。

私の日本史の知識は乏しいので、加賀といえば一向宗と決まったものだと思っていた。それと日蓮宗というのが割と縁遠い存在で、たしかに静岡ではドンツクドンドンツクツクという団扇太鼓は馴染みの音ではあるが、実際に回りのお寺さんで日蓮宗というのはお目にかかったことはない。

日蓮さんというのは、映画で見た覚えがあるが、何かえらく政治好きの闘争心旺盛なお坊さんのような印象がある。

お寺一覧というページで、静岡市のお寺を調べてみた。

真言宗 24, 浄土宗 22, 真宗14、 臨済宗 113, 曹洞宗 143, 日蓮宗 49, 

ということで、お寺といえば禅宗なのである。チンボンジャラーンと鳴り物入りの葬式で、頭が高く、葬式代も高いといわれている。

次が金沢市

真言宗 27, 浄土宗 26, 真宗 209, 臨済宗 8, 曹洞宗 59, 日蓮宗 38,

圧倒的に真宗だ。この他、静岡にはない天台宗が10, 法華宗が12と多彩になっている。前田家御用達のはずの日蓮宗が意外に少ない。

日頃仏教に関心をもつことは殆ど無いため、このような地域差については意外であった。換言すれば、日本の仏教はあまり権力との関係やイデオロギッシュな傾向はなく、各宗派とも互いに異端扱いせずに結構馴れ合っているのではないかと思う。


金沢シリーズ