「北岡伸一氏の発言」と言っても、申し訳ないけど大日方さんの文章からの重複引用だ。原文は「外交フォーラム」という外務省の研究誌の261号に載っているようなので、興味のある方はそちらをあたっていただきたい。


日本の侵略は明確な事実だ。

日本が中国に対して侵略戦争をしたことを認めることについて、多くの批判が寄せられた。これは私にとってまったく受け入れられない批判である。

日本が侵略をしたのは明らかな事実だと考えている。これは、共同研究の成果でもなんでもなく、以前から考えていることである。

私だけではない。日本の歴史学者で、日本が中国に侵略をしていないという人は殆どいないと思う。

一部に,侵略の定義が決まったのは比較的近年のことであり、それまでは侵略の範囲というのは明白でなかったので、当時の日本の行為は侵略とはいえない、という人がいる。

しかし、侵略の定義の決定に時間がかかったのは,侵略と非侵略とのあいだに微妙な部分があり、その境界を決めるのに時間がかかったからである。

満州事変以後の日本の行動は、そのようなグレーゾーンの問題ではなく、いかなる定義によっても明らかに侵略と判断される事案である。

それに国際法の議論がどうであろうが、歴史学で見れば、これは明らかに侵略なのである。


以上が大日方さんの引用した部分である。