選挙の分析では、低投票率で、組織票を持つ共産党に有利に働いたという解説もある。
それは30年前のことだろう。今や共産党にあるのは三つのR、すなわち論理と倫理と老人力だけだ。それは赤旗のお悔やみ欄を毎日見ていれば、痛いほどよく分かる。

もう少しまともな解説で、民主に失望した層の一部が共産党に流れたという見方もある。
たしかに現象的にはそうだが、より大局的に見れば、本来共産党に来るべき層が、これまで民主党に雨宿りしていたにすぎないとも言える。(それこそが民主党の最大の役割だった)

そして今回、民族大移動の第二幕が始まった可能性もある。

虎は野に放たれた。実に30年ぶりだ。

南アフリカでアパルトヘイト反対運動が盛り上がったとき、人々はそこにネルソン・マンデラを見た。20数年もの間、人知れず小島の監獄にとらわれていたマンデラは、あっという間に闘いのシンボルとなった。老いたりとはいえ、虎は虎だ。

日本の民衆はいま、そのことに気づいた。
「そうだ、共産党があったのだ」