ドビュッシーを聴いていたが、どうも身が入らない。そこでテレビの前に一升瓶を抱えてどっかり、なんて経験は40年ぶりだ。
開票速報はあいも変わらず実につまらない。知りたいことは報道しないで知りたくもないような話が延々と続く。
しかも出口調査というのが始まって、ますます面白くない。開票が始まって開票率1%とか2%というあたりで議員の2/3は決まってしまう。それから先は12時過ぎまで、うんともすんとも動かない。当選者のバンザイと、やくたいもない抱負、したり顔の解説者の毒にも薬にもならないコメントが延々と続く。

以前は、どういうわけか後志から始まって田舎が開いていく。黒松内と当別の票の出方で大体分かった。
札幌が開くのは翌日だった。共産党は入るときはスレスレだから、翌日の昼過ぎにやっと当確が出る。午後の診療をやっていると、どこからともなく「わぁっ」という歓声が聞こえてくるから、聴診器を当てながら看護婦さんとアイ・コンタクトして、ウィンクの一つもしたくなる。そのうち誰かがやって来て祝勝会のカンパを徴収に来る、そういう時に限って細かいカネがないのだ。

そんな経験をついぞ忘れていた。


多分我々は今夜、歴史の潮目を感じているのだろうと思う。

もちろん引き潮の力も強大だ。2009年に民主党の歴史的勝利という大波が来て、それがアベノミクスという引き波で去っていった。しかし、それは「二大政党制」という緩衝も、ほんわか保守の偽装も流し去ってしまった。

その次にまた大波が来ようとしている。財界や米日支配層にとっては、今度こそ本当の大波かもしれない。