カネボウのホームページから(一部改変しています)

A ロドデノールの開発

ロドデノールは白樺の樹皮などに多く含まれている。

メラニンが生成される複数の過程に作用して、高いメラニン生成抑制効果を発揮する。

B メラニンの生成過程

メラニンは、メラノサイト(色素母細胞)の中のメラノソームで作られます。その過程で重要な鍵となるのがチロシナーゼという酵素です。

チロシナーゼは核内DNAの指示で合成されます。そして細胞質内で「成熟型チロシナーゼ」に変化します。

成熟したチロシナーゼは、細胞内のメラニン生産工場であるメラノソームへと移行して行きます。

メラノソーム内ではメラニンの前駆体であるチロシンがすでに産生されています。

チロシナーゼはチロシンに結合し、チロシンを活性化し、メラニンへと変化させます。

(マグノリグナンはとりあえず無視してください)

C ロドデノールの3つの作用メカニズム

1.チロシナーゼ活性阻害作用

メラニンは、チロシナーゼがチロシンと結合して活性化することで生成されます。

ロドデノールは、チロシンのかわりにチロシナーゼと結合し、チロシナーゼの活性化を阻害します。

2.チロシナーゼ分解促進

ロドデノールにはチロシナーゼの分解を促進し、チロシナーゼの量を減少させる作用があります。

3.黒色メラニン生成抑制作用

メラニンには、黒~茶褐色をしたユウメラニン(黒色メラニン)と、淡褐色~淡黄色のフェオメラニンの2種類があり、シミやくすみ等の 色素沈着はユウメラニンによるものと考えられています。

ロドデノールには、ユウメラニンの生成に関わる酵素に働きかけ、その発現量や活性を低下させること で、ユウメラニンを減少させる効果があります。

D 投与方法の検討: 「高浸透処方」

正常な肌に比べてシミ部位の肌は表皮が厚くなっています。したがってシミ部位は美白成分が浸透しにくいと考えられます。

より高い効果を届けるためには「高浸透処方」が有効である。「高浸透処方」により、浸透力は従来の約2倍に高まる。


ということで、どうもこの「高浸透処方」というのが怪しいようだ。

考えてみれば、黒・厚部分と白・薄部分にベッタリと絨毯爆撃で軟膏を塗れば、白・薄部分はますます白くなり、黒・厚部分はあまり白くならずに終わるから、結果としてシミはますます目立つようになるという皮肉な結果になる。

そんなことはやる前から分かっているはずだが。


とりあえず、硫黄のような怪しげな漂白剤でなく、メラニン産生酵素の拮抗薬というまっとうな方法で、美白が可能であることは分かった。広範囲、あるいはびまん性の変化に対しては有効だろうと思う。

黒人が毎日一生懸命塗っていれば、あるいはいっその事薬液を入れた浴槽に浸かっていれば、やがて白人も驚くほどの色白の黒人が出来上がるかもしれない。(マイケル・ジャクソンやマライヤ・キャリーはどうしているんだろう?)

これは根治療法ではなく、血圧の薬を飲むように長年使い続けなければならないかもしれない。化粧品会社にとっては嬉しい限りだが。

投与方法としては、たとえばレーザーで皮膚表面をトレースしながら、黒色部にピンポイントで薬液を注入するということも考えられる。ただ、どうせそこまでやるなら、レーザーでメラノサイトを潰してしまうほうが手っ取り早く、根治的かもしれない。

美容皮膚科ナビというサイトがあって、相当懇切丁寧に説明してくれている。