これはYouTubeの話なので、音楽のジャンルに入れておくが、音楽の話ではない。
先日、AALA連帯関係のパーティーである人と知り合った。
「思い出のビデオ」を作成するベンチャーの人で、たとえば結婚式などをビデオに落とす。今まではこれをDVDに落として頒布していたが、どうもDVDの保存というのがなかなか難しくて、結構壊れてしまう。
DVDそのものはただみたいな原価だが、それなりのパッケージが必要でそちらがバカにならない。
それに今はハイビジョンの時代。ブルーレイにすればさらに金銭的リスクは高くなる。
そこで、会員制の動画サイトと契約して、アクセスキーを販売することにしたのだそうだ。ところが主たる購買層である団塊の世代は、未だに活字とかハードとかにこだわって、もはやネットについていけなくなっている。
現在はDVDと抱き合わせで商売しているようだ。
「DVDも素敵ですが、ネットに繋げばハイビジョンで見れますよ」ということだ。
今のところ苦戦している。わざわざメモリースティックに落として、客の家のテレビにつなげて、「どうです。簡単でしょう。綺麗でしょう」と教育しているようだ。
まぁこれで固定客をつかめばそこそこ食ってはいけるだろうが、そのうち客が独り立ちしてしまえばおしまい、という危うさも秘めている。

ただ団塊の世代は適度に物好きで、適度にずぼらだから、案外やっていけるかもしれない。これでうまいこと企業でもつかめれば、一生安泰だな。

という状況のもとで、YouTubeがダウンロードに対してどういう態度を取っていくのかは注目される。まぁ他のYouTubeもどきが進出してきて、シェアを奪われるのが落ちでしょうが。