チュオン・タン・サン国家主席が19日から北京を訪問する。
習近平と会談する予定だ。ただ習近平は国家主席であると同時に共産党書記長でもあるが、チュオン・タン・サンはヒラの国家主席であるから、格は違う。
5月には副首相が北京で李克強首相と会談しており、こうした一連の積み上げステップの一つと思われる。
レベルからすれば相当のところまで積み上がってきていると思われる。南シナ海問題は、結局のところ中国側が何らかの変化を示さない限り前進しないわけだが、積み上げが進んできているということは、その「何らかの変化」が水面下で提示されてきているのではないか。

国家主席の訪中の直前に出されたベトナムの「武力不行使協定」案も、そういうピンポン球のやり取りの一環と考えて良いのではないだろうか。

最終的ゴールは二つある。一つは2011年11月の書記長会談の共同声明の何らかの改定と再合意。もう一つはASEANの提案する「南シナ海行動規範」(COC)の中国側に受け入れ可能な形での合意。

王毅外相が前面に立っている限りは、情勢は前進しているものといいだろう。戴秉国→楊潔篪のライン(周恩来路線)が生きている証拠である。王毅が見えなくなったら、やばいと見なければならない。