死んだと思った米倉会長がまた顔を出した。
「これからの日本はものづくりに徹底すべき」だと強調したという。
なんとも白々しい話である。
「ものづくり」路線は、いわゆる「日本型経営」の中核に座る思想である。
それは「アメリカ型経営」とは相容れないものである。
ものづくりはひとづくりだ。米作りは田作りだ。
ひとづくりを放棄してものづくりはできない。
アメリカはすでに工業生産を放棄している。大企業は多国籍企業となって、海外生産に軸足を置いている。
だから会社が儲ければ儲けるほど、国内企業は衰退していく。
こんなことはもう30年も前からわかっていることではないか。30年も前に、日本はそうやってアメリカを批判したではないか。そして日本型経営の優位性を称揚したではないか。
それを忘れるほどに健忘症が進んでいるのなら、潔く会長を降りるべきだ。