本日の赤旗一面トップ。
赤旗の独自データなので、調査方法を示しておく。
2012年度の3月期決算が出揃った所で、
①連結決算データから、内部留保額を計算した。
(内部留保=利益剰余金+資本剰余金+負債性引当金)
②11年度の内部留保額を差し引き、増加分を算出した。
③対象は11年度末内部留保額上位1200社
ということで、内部留保の該当費目をふくめ、主観の入る余地はない。
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内部留保の総額については触れられていないが、1200社の総増加額は10兆円を超える。
もちろん1200社のすべてが順調というわけではなく、190社は内部留保を減らしている。
ベストテンの顔ぶれを見ると、トヨタは別格として銀行の躍進ぶりが目立つ。これは国債を日銀に売った分が、日銀への当座預金として積み上がっていることの反映であろう。
これは「儲けているのに国民に還元しない」という批判の論拠にはならないかもしれない。
もう一つは、円安にあわせて企業が手持ちのドルを売って、利益を確定した可能性もある。
今年の内部留保積み増しについては、アベノミックスという竜巻の中での評価だけになかなか難しいところもあるが、企業がひたすら利益を抱え込んで離さない状況には変わりはない。
このままではミニバブルがはじけた時に、さらに悲惨な状況が現出することになるだろう。