さすがに、激烈なこの歌には、当時でも多少の抵抗があったことを思い出す。
毛沢東一派と手を切ってからは、この歌がうたわれることは少なくなった。だから永田洋子の京浜共闘と、イメージ的にだぶるところもある。

民族・民主統一戦線といっても、あの頃は「反米・愛国」の押し出しが強かった。あまりに強過ぎて4.17ゼネスト回避問題などが表面化した。

丹念に日本政府や財界の動向を分析しながら、アメリカの支配をあぶり出していくというより、安保破棄・平和中立のスローガンが観念的に突出していたような気がする。

過ぐる戦争の経験から、「反米」、「愛国」という言葉にアレルギーを持つ多くの民衆にも、後進国並みの「半植民地」規定に違和感を抱く庶民にも、これらの言葉は飲み込みにくいものだった。

しかし、奇妙なことに、世界第二の資本主義大国となり、それが没落していくのを目のあたりにしている我々にとって、この歌はかえって生々しいリアリティーをもって迫ってくるようだ。

うろ覚えだが

民族の独立勝ち取れ
決起せよ祖国の労働者
栄えある革命の伝統を守れ
血潮には正義の
血潮もて叩きだせ
民族の敵、国を売る犬どもを
進め、進め、団結固く
民族独立行動隊
前へ、前へ、進め

(二番もあったと思うが、さすがに思い出せない。たしか“ふるさと南部工業地帯”というのがあって、春日正一さんが活躍したんだと聞かされたことがある。あれは参議院選挙で、北大の総細胞集会だったかな)

流石にネットには山ほど解説がある。その中から下記を紹介する。
民族独立行動隊の歌/うたごえサークルおけら

1.民族の自由を守れ
  決起せよ南部(祖国)の労働者
  栄えある革命の伝統を守れ
   血潮には 正義の血潮もて 叩き出せ
   民族の敵 国を売る 犬どもを
   進め 進め 団結固く
   民族独立行動隊 前へ前へ 進め
2.民族独立勝ち取れ
  ふるさと南部工業地帯
  再び焼け土の原と化すな
   暴力(ちから)には 団結の実力(ちから)もて 叩き出せ
   民族の敵 国を売る 犬どもを
   進め 進め 団結固く
   民族独立行動隊 前へ前へ 進め

1950年創作の歌。同年6月、金日成「南朝鮮武カ解放政策」による朝鮮戦争が勃発し、アメリカが「国連軍」の建前で介入。占領下の日本は全土を前線基地として利用され、占領と戦争政策のためのレッドパージ(日本共産党員など闘う労働者約4万人を1949-50年に職場から追放)も進められた。
 11月、国鉄大井工場で作詞のきしあきらこと山岸一章(後に作家)を煙突に登らせ、平和と民主主義を訴える3000人集会。中央合唱団が当初「ラ・マルセイエーズ」で集会を盛り上げたが、山岸は「日本のマルセイエーズを」と煙突で詞を書き、これに直ちに団員・岡田和夫(後に作曲家)が作曲したもの。