サラ金「アイフル」の株価上昇

垣内さんの署名入りコラム「中小企業犠牲の上に 株価が上がるサラ金」という見出しが付いているが、ひとつはアイフル社長が自社株で大儲けした話、もうひとつはサラ金株価上昇の背景ということだ。

社長の錬金術については、聞きたくもない話なので省略。

一般的には不景気になればサラ金、ヤミ金が儲かるという仕掛けになっているのだが、貸金営業法の影響もあってサラ金には苦境が続いていた。

闇の底では、サラ金、ヤミ金からも借りれない業者や庶民が呻いていたと思う。ただそれは中小企業金融円滑化法で多少救われてはいた。

これが3月末で期限切れになったため、いよいよ業者は苦境に立たされるだろうという読みがあるようだ。

さらに来年、消費税が上がると、ますます中小・零細業者は資金繰りに困って、サラ金に大挙押し寄せるに違いないというのが、株屋の読み筋。

これで半年前に312円だったアイフルの株価が、4月末には1111円に上昇した。実に3.56倍である。

さすがは証券業界、世の見通しは正確である。