生活保護のリアル みわよしこ

という連載記事がダイヤモンド・オンラインに掲載されている。なかなか読むのがしんどい記事が多いが、下記の記事はなかなか興味がある。

日本の生活保護を海外と比較することは妥当か?
格差社会アメリカ・ボストン市で見た貧困層の実態

中身を一言で言うと、社会保障が世界一ひどいと言われているアメリカだけど、具体的に調べてみると、日本よりマシなんだよということだ。

これは面白そうだ。「シッコ」で作られた「日本まだマシ論」を打破することが出来ればいい。

別に「シッコ」が悪いなんて言うつもりは全くないのだが、社会保障というのは常に論争の対象になるので、トータルにつかむための指標を持つ必要がある。

自民党は日本の生活保護基準が「高すぎる」と言っている。とくにアメリカと比較して主張されることが多い。

これに対して左翼も、アメリカとの比較を避け、英独仏といった国との比較で発言することが多い。

日本の捕捉率が低いことは夙に知られた事実だが、最近自民党のずる賢い連中は「捕捉率を上げるためにも給付水準の引き下げを」と叫ぶようになっている。

こちらの主張を逆手に取った、きわめて狡猾な手法である。

しかし、彼らが勝負するために、こちらの土俵に乗ってきたという事情も見て置かなければならない。彼らとて、今の生保の状況が芳しくないことは、感じさるを得ないのである。

とすれば、話は簡単でトータルとしての生活保護関連支出を比較すればよいのである。これを国民一人あたりとしてみた金額、生保適格者(利用者数に捕捉率の逆数をかければ良い)一人あたりの金額を算出して見ればいいのである。

出さなければならない数字は給付金額ではない。なぜなら金銭的保障以外にも実費や現物による給付があるからだ。しかし出口は多様であっても、予算は一つだから、本来紛れはないはずだ。

ということで、みわさんが提供してくれたのがこの表。

https://livedoor.blogimg.jp/shosuzki/imgs/d/6/d6424af1.jpg

 ニュースサイト「The Capital Tribune Japan」の記事「米国は本当に低福祉の国なのか?」の表をみわさんが編集してくれたものだ。

みわさんによると、これは現金給付であるTANF(貧困家庭一次扶助)に上乗せされる給付である。

TANFは現金給付であり、1家族あたり年間 8000 ドル程度と低いが、上記のような各制度によって補われている。

2011年、アメリカの公的扶助のうち食事・住宅・医療に関する上記の5つのメニューに必要であった費用の合計は、およそ5千億ドル=50兆円であった。

みわさんによると、「人口を考慮しても、日本の生活保護費の約3倍程度」になるそうだ。私は計算していないが、誰か計算してみてください。