財政再建論者は、結局、金融恐慌という名の呪縛に陥っているのではないか。

端的に言えば、今の銀行は要らない。大企業にとっては内部留保で首まで浸かっている。

中小企業にとってはしょせん縁なき衆生である。

つまり金融恐慌などありえないのである。

いま、ボルカー・ルールを厳密に適用すれば、リテールを中心とする本来業務は2割にも満たないのではないか。

もし銀行が経営危機に陥れば、この部分だけ救済すればよいのである。

自己勘定部門(あるいは自己勘定もどき) はどうせ投機なのだから、実体経済とは関係ない社会である。

リーマン・ショックというが、本当の問題はそれ以前にあるのであり、しかもそれは未だに続いている。蛇口を閉めなければダメだ。

禁止的な金融取引税の合意が、どこかで結ばれなければならないと思う。