12日に京都で起きた風力発電の倒壊は、その画像とともにかなりの衝撃を与えた。
以前にも書いたが、日本における風力発電の実績はあまり芳しいものではない。
いくつもの風力発電が作られたが、それと同じくらいのテンポで、作られた風力発電が運転休止に追い込まれている。
結局、もうけたのはヨーロッパの製造メーカーと日本の建設会社だけということだ。

日本に風がないわけではない。問題は強すぎるか変動が大きすぎるということだ。だから作りはさらに頑丈にし、蓄電設備の併設が不可欠となる。さらに人口が密集する平地では低周波の問題が避けて通れないから、どうしても人里離れた山の上ということになる。送電設備も含めると、とてもコスト的には引き合わないと思う。

だいたい風車といえばドン・キホーテのスペインか、チューリップのオランダかという具合で、例えば日本と同じ島国のイギリスではあまり見かけない。
代替エネルギーの主流として風力にこだわるか、それとも他の資源に行くかは、もうそろそろ結論を出さないといけない。

ドイツでは風力発電で電力需要の大半をまかなえるという見通しがあるから原発廃止に踏み切った。
日本では、そういうそろばんの前に、とにかくだめだという倫理的なところから議論が出発している。代替エネルギーとしてこれで行くんだという見通しが持てていないことが原発廃止論の弱点となっている。

私としては、風力には見切りをつけるべきかと思う。こんな事故で再生エネルギー推進の流れに水をさされてはかなわない。
ただ、原発跡地に風力発電というのなら、政治的な意義もふくめて有りうると思うが。

では、国民の電力需要をまかなえる可能性のある自然エネルギーは何なのか、あれこれのアイデアではなく、もう少ししっかりした計算の上に立った説得力のある計画が必要だろう。

住宅用ソーラーは発電と言うよりは節電の一環と考えたほうが良い。設置したパネルが耐用年数に達したとき、どのくらいの人が交換するだろうか、いささか不安ではある。

私としては、パタゴニアの風力発電を液体水素に転換して輸入するという案が魅力的なのだが、LNGの価格がさらに下がった時にペイできるかどうか不透明である。

アルゼンチン政府の意向次第では、高値をふっかけられる可能性もある。