朝のNHKニュースで、クルーグマンがアベノミクスを評価したという報道をしていてびっくりした。

ニュースはまず、クルーグマンを天まで持ち上げる。ノーベル賞を受賞したアメリカの一流の経済学者だという。彼がオーソドックスな、したがってNHK好みのエコノミストと取っ組み合いのけんかをやっていて、自ら異端の学者であると称していることには触れない。

彼の売りは、かつてケインズが大恐慌期に打ち出した「流動性のワナ」セオリーが、現代のネオリベラリズム経済の下でも適用されるという主張だ。
おまけにウォール街占拠行動を支持する「サヨク」なのだ。(まぁ、レッテル貼りはどうでもよいが)

こんな学者が安倍首相を支持するわけがない。
しかしニュースのセリフだけ追っていくと、あたかもアベノミクスが世界の経済学の権威からも認められたかのごとくに聞こえる。そして最後に、「とはいうものの、皮肉を利かせることも忘れていない」みたいな感じで逃げを打っている。

案の定、ネットの世界では早くも、「ノーベル賞受賞の経済学者がアベノミクスを支持」という部分だけが、飛び回っている。

クルーグマンの元の文章は下記で日本語で読める。ちゃんと英語もついていて、ちょっと変な訳のところも分かるようになっている。

クルーグマンのアベノミックス評

要するに、クルーグマンはこういっている。
安部というのは右翼で軍国主義者でどうしようもないやつだ。経済学にも無知で、関心もない。ところが世論に乗ってぶち上げた「政策」が、無知であるがゆえに、結果として私の非オーソドックスな経済理論と一致してしまった。
しかも、目下のところうまく滑り出している。ちょっと注目してみておこうかな、

それにしても、ちょっとした連中ならクルーグマンやスティグリッツの名前くらいは知っている。彼らが安倍晋三を評価するなどありえないことも知っている。
それを承知で、これだけのデマ情報を流すとはいい度胸だ。今後NHKの経済情報は信用しなくてもいいですよという宣言だろうか。
大学のゼミの同窓会には、ちょっと顔を出せないだろうね。

それにしてもMS-IME辞書はひどい。「安部晋ぞう」としかでてこない。