「ラプソディ・イン・ブルー」と書いてあるから、日本人の方だろう。
youtubeにプレヴィンのピアノ、コストラネッツ楽団のラプソディ・イン・ブルーをアップロードしてくれている。アップロードの音質もすばらしいが、やはり原音がよいのだろう。現役盤に負けない音だ。
この録音は確かFMで聞いている。たぶん、これでプレヴィンの名前を憶えたのだろうと思う。この演奏といい、モートン・グールドの演奏といい、とにかく当時のアメリカ・メジャーのレコードは滅茶苦茶音がよかった。とくに金管楽器はすごかった。
ジャズ系の人は50年代後半のビニール盤が今でも最高の音だという。

いっぽう、クラシック系の人は、アメリカは人工的に音をいじっているとくさし、EMIが一番中音重視のナチュラルな音作りをしていると主張し、ウェストミンスターやアルヒーブを後生大事にしていた。
いま聞いてみるとたしかに、当時のアメリカの録音はドンシャリで、弦の音はつぶれてひしゃげている。しかし音そのものはしっかり捕まえている。

ヨーロッパ系の音は、はるかにひどい。スピーカーに座布団をおっかぶせたような音しかしない。これを中音重視のナチュラルな音作りというのは、「惚れた欲目にゃあばたもえくぼ」とは言え余りに強引である。

ヨーロッパ系だって、デッカはFFRRといって随分良い音を出していた。フルトヴェングラーがドロドロのくぐもり声の録音していた頃、ワルターがデッカから出した「大地の歌」やコリンズのシベリウスや、ベイヌムのブラームスはいま聞いても十分OKである。

アルコールのせいで話があらぬ方向に行った。とにかくこの演奏を褒めなければならない。


アンドレ・コステラネッツ(1901~1980)はサンクトペテルブルクの貴族の家に生まれ8歳でピアニストデビュー、その後指揮を学び、マリンスキー劇場の副指揮者を経て1922年にアメリカへ移住。自らオーケストラを組織し、いわゆる軽めのクラシック音楽や映画音楽、ムード音楽といった分野の録音を数多く残しています。
この演奏は、1960年3月25日 ハリウッド リジョンホールでのスタジオ録音だそうです。

当時バリバリの現役のジャズピアニストとして活躍していたアンドレ・プレヴィンの活気に溢れ即興的なピアノは、まさにラプソディックそのものです。

…だそうです。
「ラプソディー・イン・ブルー」を聴く7