オルテガが大統領に当選した2006年に、離党者モニカ・バルトナードが書いた文章がネットで読める。
Nicaragua: From Sandinismo to "Danielismo"
という題だ。ダニエリスモというのは、オルテガのファーストネームがダニエルであることからつけられたのであろう。
第一次サンディニスタ政権の全国指導部9名のうち、現在も指導部に残るのはダニエル・オルテガとバジャルド・アルセのみである。アルセはサンディニスタ経営者会議の議長をつとめている。
読んでみると、怒りの理由がかなり分かりそうな気がする。分かるけれども、その下に多くの民衆がいるので、怒ってばかりいても仕方ない。とにかく何か始めなさい、いじけてばかりいてもしようがないでしょう、と言いたい。それだけでは形を変えたダニエリスタでしかない。
もうすでにあなたとオルテガはイーブンではない。ダニエルははるか高みにいる。貴方はただの市井の人だ。
だがあなたには人民がいる。「正義」のために闘うのではなく、人民のために闘うべきだ。人民とともに闘う人間の心の内にのみサンディニスモは存在するのではないだろうか。
もうひとつ、ソイラメリカのことは、赦せとも忘れろとも言わないが、ぐっと胸に飲み込め。事は個別に片がつく問題ではない。活動家の中に残るマチスモと反フェミニズムとの闘いだ。