赤旗の女性面にこのような記事が載った

「管理職は転勤が条件」やめて
女性の昇格に壁
全労連が是正運動

というのだ。
私は、民医連に勤続していたあいだに17回転勤している。そのほとんどは単身赴任だ。
それが幸せだったか不幸せだったかは分からないが、必要だと思って受け入れた。けっこう言を左右にして拒否する人も多かった。「平等にやろう」といいながら、結局かぶらなければならない場面も多かった。

ただそれをやらないと、誰かが島流しになってしまう。それだけは避けたいと思っていた。そうなれば組織は崩壊してしまう。

幹部とはそういうものだ。管理職はそうでなければならない。行けない条件がある人はいるだろうが、行かないで、管理職に昇進されると、行った人間は浮かばれない。

これがさらに進行すると、幹部は現場に行かなくなり、それが制度化される。行きたくないものが幹部になるんだから当然だろう。

最初こそ多少は遠慮するが、じきに地方帰りを疎ましく感じるようになる。「彼らの考えは古いからな」と、正邪の問題を新旧の問題にすりかえる。

現場の責任者は当初は理事クラスの扱いだったのが、やがて課長職になり、係長職になり、主任職になる。

女性差別と結び付けて論じられると、話はややこしくなるが、転勤を受け入れる側の犠牲的精神の評価が、まずは論じられるべきではないだろうか。

本社の中だけ見ていれば、能力と役職のミスマッチが重大な問題に見えてくるのはしかたないが、組織は本社だけで動いているのではない。むしろ組織を動かしているのは地方であり、現場である。

現場を無気力化させてはならない。何よりも、現場主義の視点からの議論がもとめられると思う。