オバマ再選で、一番頭を抱えているのは米倉会長ではないだろうか。
日米同盟路線はいわば日本独占資本の錦の御旗であった。
90年代の半導体での譲歩は、してはならない譲歩だった。ここで操を売った日本財界はひたすらアメリカに寄り添おうとする。しかしアメリカは日本にいささかアキが来ている。日本の日米同盟路線を「悪女の深情け」とうとましく感じている。
日本のヒモであるアメリカは「稼ぎが足りない、もっと出せ」とせっつくが、もう日本には売り物はない。
TPPは日本の最後の売り物であると同時に、反中国路線の証しでもある。しかしアメリカは中国と事を構えるつもりはない。「事を構える」ふりをして、日本からさらにたかろうとするだけである。
「遊女」路線はアメリカからも、中国からも、そしてお膝元の日本からも総すかんを食らいつつある。しかし遊女にはなぜ自分が責められるのかが分からない。女の操は切ないほどに尽くしている。引き続き稼ぎはせっせと貢いでいる。反中国という操は守っている。
たとえ輸出額が半減しようとも、それは主への忠誠の証し。

彼らはここで思考停止している。オバマは間違いなく、頭越しに中国との関係を改善するであろう。もう金を吸い尽くした日本に未練はこれっぽっちもない。彼らはどんなに落ちぶれてもアメリカへの操を守り続けるであろう。

要するになめているのである。それが分からぬのか経団連よ!