大統領選の投票が始まった。
おおかたの報道では、まれに見る接戦で、勝負の行方は混沌としているという。
しかし記事の中身を見れば、オバマ優位は明白である。
「大接戦」にして面白おかしく報道して、視聴率を稼ごうというのがマスコミの手口ではないか。
もう一つは両陣営の中傷合戦で、選挙民はうんざりしているという報道。これも選挙戦終盤にはよくある切り口だ。
本質的には中傷合戦ではなく、ロムニーが一方的にオバマを中傷しているに過ぎない。
我々もかつて威勢のいいときは経験したものだ。都庁に赤旗が立つ、とかソ連が攻め込んでくるとか、中国から金をもらっているとか、自由が失われるとか、半端でないアカ攻撃である。
これに対して必要な反論をすれば、マスコミは「みにくい中傷合戦」といって革新勢力を叩くのである。

今回の選挙の特徴は、ティーパーティーなど超保守白人勢力と、大富豪層が連合を組んだことにある。世界を牛耳るアメリカの金融独占は、自らの権利を守るためには悪魔とさえ手を組むことを示した。“Anyone but Obama”である。

彼らのオバマ攻撃は狂信的な右翼の主張と機を一にしている。そして前代未聞の選挙資金をもって、非常識なデマを大量に垂れ流していることにある。それが、本来であればゴールドウォーター並みの泡沫候補であるロムニーを押し上げている。

それはある意味で、彼らが追い詰められていることの裏返しでもある。世界的に投機資本の妄動に対する批判が高まり、規制の動きが強まっている。これは歴史の流れである。

選挙の結果如何にかかわらず、この大企業=狂信右翼連合がどういう方向に動いていくのか、これがアメリカの政治動向を決めるだろう。といってもこの連合が持続するとは思えないが。