泉 幸男のブログ

 というページに日刊工業新聞の記事が転載されていた。

日刊工業新聞 平成23年11月8日

≪日立、極地研から水素発電システムを受注

日立製作所は11月7日、風力発電を利用した水素発電システムを国立極地研究所から受注したと発表した。受注額は7,050万円。
風力で発電した電気を水素に変換して備蓄し、必要時に発電に使う仕組み。2011年11月から2012年3月まで、極地研が秋田県にかほ市で実験中の風力発電機に接続する。

将来は南極の昭和基地での利用を想定しているという。

日立が担当するシステムは水の電気分解で水素を発生し、これをトルエンに固着してメチルシクロヘキサン (MCH) の形で貯蔵する。
必要時には水素を分離し、軽油に混合してディーゼル発電機で発電する。
水素発生量は毎時480リットルで、変動の大きい風力発電でも対応できる。またMCHは通常の燃料タンクで貯蔵可能という。

南極観測船の運搬物資のうち半分は燃料が占めるという。輸送量に限りがあるため自然エネルギーへの転換が求められており、風力発電を貯蔵できる日立のシステムが採用された。≫

この記事のミソは

①とにかく安いこと 7,050万円とは涙が出るほどの低価格。大量生産すれば2千万くらいまで下がりそう。

②通常の燃料タンクで貯蔵可能、ディーゼル発電機で使えるというユーティリティの高さ。

一体どうなっているんだろう。どうして爆発的に普及しないのだろう。何か裏があるだろう。


探してみたらあった。沖縄の久米島というところで導入を想定してコスト計算していた。
なにやら難しい計算式が並んでいるが、結論としては、とてもコスト的には引き合わないということ。7千万円の機械一式買い揃えば終わりということではない。
風力発電のコスト、電気分解して水素を発生させる装置、トルエンを買って貯蔵して水素を固着させる設備。さらにMCHを燃やして発電する火力発電のコストすべてをトータルするととんでもない金額になる。何百年かかっても元は取れない。
ということでこれが実用化されるのはだいぶ先の話のようだ。