汽車に乗って窓の外をいくら眺めても、自分が乗っている列車が上りなのか、下りなのかは分からない。
一回、駅で降りて、案内板を見てみるしかない。本当に乗るべき列車はプラットフォームの反対側なのかもしれない。

老健は上りの本線の中間駅ということになっている。スタッフもそのように配置されているし、介護報酬もそのように割り当てられている。
しかし列車にはそう書いてあっても、実際に走っているのは下りの本線なのではないか。上り専用の列車を下り本線に代用しているのではないか。

そもそも下り用の列車が圧倒的に不足している。あっても、前の駅止まりだ。だから乗客がどんどん乗り込んでくる。
下り線仕様の老健機能をもう少し充実させるべきだ。
日本の年齢構成の特異性から見て、在宅主流というのは幻想に近いし、波及効果もふくめたトータルコストとして能率的とも思えない。適切な医療体系の創造的再編が必要だろう。

基本的に、老健というのは悪い施設ではないと思う。機能も豊富だし、一定のレベルも確保されている(?)し、コストもそこそこ抑えられているし、何よりも利用者負担が比較的低いというのがうれしい。
この特性を生かしつつ、もう少し状況に見合ったモディファイとメリハリの利いた報酬体系が必要であろう。