昨日、日本列島の成り立ちをまとめてみて、なんとなく分かった気になっていたが、なんとなく変だと思う。
いくつかの異なるセオリーが、アマルガムのように接着されているが、どうもおたがいに矛盾があるのではないか?
ユーラシアプレートと太平洋プレートの単純なぶつかり合いであれば、“日本弧状列島”の形成は容易に理解できる。しかし日本がそもそもユーラシアと北アメリカプレートの両方にまたがっているとすれば、俄然話は複雑だ。

大陸プレートと海洋プレートのこすれあいによって生じる変化は、所詮は、接合面の近辺に生じる小規模なものだ。しかし大陸プレートと大陸プレートとの関係というのは、はるかにマクロなものだ。だから二つの大陸プレートの境界で起きる事象は、まずもってこの関係から判断しなければならない。

二つの大陸プレートの経時的な位置関係はどうなっているのか、つまり二つは近づいているのか、それとも遠ざかっているのかということがまず明らかにされなければならない。漂流説の流れに従えば、遠ざかっていると見るのが自然だと思うが。

私には、北アメリカプレート関与説は、「フォッサマグナ」屋さんが、少々図に乗ってぶち上げているだけではないかと思えてくるのだが。

第二にフィリピンプレートを考えに入れないでモデル化すると、日本は三つのプレートの交点になる。その場合に太平洋プレートは両方の大陸プレートに平等の関係でもぐりこんでいくのか、たとえばユーラシアプレートに直角の関係でもぐるなら、北アメリカプレートには斜め45度とかということはないのだろうか。もう一つ、太平洋プレートはただひたすらにもぐるだけなのだろうか。二つの大陸プレートのあいだを押し広げたりすることはないのだろうか。

いろいろ考えていくと、どうも北アメリカプレートをこの議論に持ち込むのは、あまり生産的ではないような気がする。とりあえず陸地のほうはユーラシア・プレート一本で十分説明可能だ。

観音開きセオリーは両方のヒンジが同一のプレート上にあるという前提を要求しているのではないか。(もっとも観音開きセオリーも一方のヒンジを知床岬の先におくという無理を犯している。日本海の膨隆による放射型変形で十分説明可能と思うが)

北アメリカプレートの関与を主張するためには、ユーラシアプレート一本説で説明困難な事象を挙げ、それが二つの大陸プレート説でうまく説明できることを、説得力を持って証明しなければならない。

第三にフィリピン・プレートの関与である。日本列島をほかの弧状列島から分けている最大の特徴はフィリピンプレートによりもたらされているとおもう。つまり大陸プレート側の事情ではなく、海洋プレート側の事情により規定されているのではないか、と思う。

その割にはこのフィリピンプレートの全体像ははっきりしていない。学生時代にはフィリピンプレートなどという言葉すら聞いたことがなかった。(というより、私の情報不足であるが)

これから少し情報を集めてみる。