反日暴動は二つの側面を分けて考えなければならない。
ひとつは日本の歴史認識に対する怒りであり、これは十分理解できる。
もう一つは、政権の「のぼせ上がり」であり、これはいずれ、冷水を浴びせられるであろう。

別に反中国の立場を取るわけではないが、中国の経済力は日本ハムの中田翔のレベルである。たしかに10年に一人というほどの素質はあるが、打率は2割に満たない。(いまは上がってきています)

制裁合戦をやってどちらの犠牲が大きいかという議論が盛んに行われている。しかし議論するまでもなく、現時点では中国のほうが犠牲が大きい。この議論をする場合、民衆レベルの犠牲と大企業レベルの犠牲を分けて考えなければならない。民衆レベルでは日本に相当大きな犠牲を生むだろう。輸入の多くが消費財だからである。大企業レベルでは生産財の輸入に頼る中国側に大きな犠牲を生むだろう。代替がなければ致命的となる恐れもある。

もう一つは資金の問題である。生産レベルというのは積み重ねが必要で、成長(相対的価値の上昇)を続けようとする限り、資金不足は必ず生じる。そして資金ショートが生じれば、たちまちにして経済は奈落の底に沈むことになる。
日本もその道を辿ったし、20年遅れて韓国もその道を辿った。その韓国に中国はおそらく20年の後れを取っている。


尖閣問題に関して中国の論調を見ると、必ず、「今や日本を追い越してGDP第二位の大国となった」ことが強調されている。

これは「数の論理」であって「質の論理」ではない。
我々は戦艦大和も武蔵もアメリカの鉄屑で製造されたことを忘れてはならない。
(直接使ったというわけではないが、40年にアメリカが禁輸を行う直前まで年間30万トンを輸入している。これは粗鋼生産量の1割近く、特殊鋼ではさらに高い割合を占めていた)

日本シリーズで巨人をいかに打ち負かすか、想像するのは楽しいことだ。
チーム打率、防御率、交流戦での経験、相手選手の弱点…など話は尽きない。
いま中国は上から下まで、そういう話題に熱中している。いまが一番楽しいときだろう。
どうせ息の長い話だ。まともな話はそれが終わってからだ。