赤旗でオスプレイに関する日米合同委員会の議事録が紹介された。
見出しは “「自動回転」欠如認める”となっているが、興味あるのは日本側代表の質問のしかた。
「日本国政府は、MV22が既存の場周経路からオートローテーションによって安全に普天間飛行場へ帰還する能力を有していることを確認したい」
と聞いたのである。
どうも「日本側代表」氏は、きわめて素直にオートローテーションが利くと思っていたらしい。これだと日本政府は国民を騙したことにはならない。騙されたのである。
だとすると、ここで怒らないのは不思議だ。「話が違うんじゃないか」と食って掛かるべきなのである。

回答の筋書きとしてはこうだ。
たしかにオートローテーションの装置はついている。
しかしオートローテーション中の降下率が一般の回転翼機に比べて高いので、着陸の際、機体への損傷の可能性があり、実機での訓練は行われていない。
つまり、ついているにはついているけど利きませんよ、ということで、実際にはないのと同じだ。
私が日本側委員だったらこう質問する。
「オートローテーションが装備されていること、およびその作動が各種テストにより確認されていることを確認したい」