山崎拓のセックススキャンダルは、実は3種類ある。
1.勝共連合の女性
2.福岡のホステス
3.「美人女医」
これはすべて週刊文春の発信情報である。三つがごった煮になって報道され、変態人間のイメージが形作られた。

私は、このニュースが出たとたん、「やられたな」と思った記憶がある。
ちょうどイラク侵攻の直前だった。当時自民党幹事長だった山崎は、イラク侵攻に対してかなり批判的な意見を述べていた。
国連では議論が白熱していたが、日本大使は「侵攻は当然」みたいな発言をして、私たちを唖然とさせていた。公明党の竹柴幹事長はテレビ討論で「侵攻に反対するのは非国民」と発言し、大方の顰蹙を買っていた。このとき私は、「国家権力の真意を代弁するのは外務省と公明党だな」と感じた覚えがある。

それから暫くしてからだ。山崎がしばしば夜中に国会議員宿舎周辺をジョギングしていて、どこかに途中下車する。その先がある女性のマンションであり、そこには若い女性が住んでいた、というニュースがテレビで流れた。
「そんなことテレビで流すような話かよ」と思ったら、それが勝共連合の活動家で、どうも美人局らしいということになった。それでは日本版プロヒューモ事件かと思ったが、その話はそれでおしまい。
ついで週刊文春は第二弾として福岡のホステスさんの「告白」話、さらに「美人女医」の「友人」の談話として、セックス・スキャンダルをせっせと報道する。とくにホステスの「告白」は、SM、スカトロ、フェチ…とオンパレードで、下品極まりない。

美人局はかなり厄介で、「火のないところに煙は立たない」とか言われるが、実は火のないところでもガソリンを撒いてバーナーで熱すれば煙は立つのである。

それが政治と絡む場合、一つはそれが性犯罪の要件を構成しているかどうか、もう一つはそれが金銭や権力乱用と結びついているかどうか、ここで判断しなければならない。

その意味からすると、山崎議員のセックス・スキャンダルで問題になるのは勝共連合問題だけである。これは美人局でると同時に、犯罪と結びつく可能性がある。それ以外は個人的性癖に関する問題だ。

週刊文春の巧妙なのは、一番目の問題を最初に出して相手の反撃を止めてから、口にするのもはばかられるような下品な攻撃を繰り返していることである。
これは典型的なやくざの手口であると同時に、ラテンアメリカでおなじみのCIAの政府攻撃の手口だ。敵の傷口を徹底的に痛めつけるネガティブ・キャンペーンの手口だ。ナイーブな倫理集団を相手にする場合、もっとも有効な心理作戦だ。下記記事もご参照ください