原水禁国際会議で、アラブ連盟代表の挨拶があり、赤旗に要約が紹介されている。

その中に次の一節があった。

今年は英国の豪華客船タイタニックが沈没して百年です。約1500人が死亡しましたが、救助されたのは一等船室の客、金持ちでした。
タイタニックの差別と人命軽視の精神は今も続いています。ギャンブルのような資本主義の下で苦しんでいるのは貧しい国の人々と、先進国の貧しい人々です。

ということで、一応数字を確認しておこうとネットを当たったが、意外と正確な数字は挙げられていない。

そのなかで次のような記載があった。

タイタニック号の悲劇より

一等船客の数は325名、名だたる大富豪が目白押しで、それはまさに今をときめく名士語録のようだった。一等のチケットは8日間の船旅で約550万円もしたらしい。とりわけ2部屋しかない特別スイートルームなど、専用の遊歩デッキを持ち各部屋の調度品は豪華このうえなく、費用はなんと1千万円もした。二等 船客は285名、一等よりもやや落ちるが、それでも他の船の一等に相当するほどで200万円もした。

乗客の大多数を占める3等客は706名で費用は5万円前後。三等客は船底近くの薄暗い相部屋に押し込められていた。言うなれば、船の余ったスペースを埋めるだけの存在であると言ってもよかった。

タイタニック号の悲劇は多くの教訓を残こすことになった。救命ボートの数が足らず、一等客から優先的に回されたという事実は救助の在り方に問題を投げかけた。

これは生存率を見れば一目瞭然で、女性客だけとって見ても、一等は145人中140人(97%)、二等は106人中80人(75%)、三等は447人中 296人(66%)となっている。子供の生存率になると、一等は6人(100%)、二等は24人(100%)に対して、三等は57(34%)しかない。

つまり、ボートに乗り移る際、女子供を最優先と言いながら、等級順に歴然と差別待遇した事実が浮かび上がって来る。実際、三等客は一等客が乗り終えるまで デッキに出ることも許されず、順番が来るまで閉じ込められたままであった。この結果、ボートに乗ることが出来ずに多くの三等客が我が子を道連れに死んで いったのである。

こちらは別の記事

山林、杜の人のブログ先日NHKテレビがタイタニックの1等客、2等客、3等客の生存者が、それぞれ65%、45%、25%であったと報じていました。

710名の3等客には救命胴衣も用意してなくて、救命ボートのある上層デッキに通じる鉄扉に鍵がかかっていたことも報じてしました。一部の乗組員は3等客も助けようとしましたが、海運会社の方針として3等客のための救命胴衣や救命ボートは用意していなかったのです。

非常に高価な乗船料金を払った1等船客を優先して救助することが当然だったのです。3等客は死んでも仕方がないのです。

という所
感情は篭もっているが論拠はあやふやというのがほとんど
英語の文献を探してみたら下記の表があった。結局、外国文献に当たるしかないことがまたしても実証されてしまった。

1344003002

from The Unsinkable RMS