草稿集②_p740


マルクスは、マルサスの「人口論」を剽窃だと断ずる。そのネタ本がJ.タウンゼンド師という人の「救貧法論」という本だと言う。以下がマルクスの引用部分。

貧民はある程度まで無思慮なものである。共同社会にはいつでも、最も卑しく不潔で下賎な仕事を遂行する人々がいる。こういう人々があってもいいということは、一つの自然法則であるように思われる。
このことによって、彼らより上品な人々は骨折り仕事を免れ、何にも煩わされることなく、もっと高尚な職業に従事することができる。

ここはまあいいだろう。そうも言える。肝心なのは次のくだり。

労働への法律的強制は、必要以上に多くの煩労や暴力や騒動を伴い、悪感情を生み出す。
これに対して、飢餓は、平和的で無口である。それは絶え間ない圧力であるばかりでなく、勤勉と労働を促すもっとも自然な動機となる。
そして飢餓は、貧困者の力を最大限に引き出し、発揮させる動機となる。