カリフォルニア州でフォアグラが禁止されたと聞いても、別に痛痒は感じない。
しかしこれがTPPにまでおよんでくると話は違う。

禁止の理由は動物虐待の禁止であり、健康上の問題ではない。だからニューヨークのポテトチップス禁止とはニュアンスが異なっている。

しかし、家畜というのはある意味で虐待され、奇形化されながら出来上がった生物である。そもそも殺して食うというのは最大の虐待だし、生きている間も何らかの拘束をし続けるわけで、これも虐待だ。

和牛や養殖マグロは屠殺する前に「肥育」と呼ばれる過食を強いて、霜降りとか大トロを作らせる。これなぞ、フォアグラとまったく同じだ。鶏の飼い方などはまさに虐待そのものだ。

そうなると、誰かが虐待といえば、明日にはシーシェパードがやってきてもおかしくはない。

ところで、これはTPPに違反している疑いが濃厚だ。フォアグラ生産・販売業者はWTOに提訴することが可能だ。御本家フランスはいまのところ静観の構えだが…

逆切れの場合もある。アメリカはかつて、国内法のスーパー301条を日本の輸出に適用した。フォアグラ禁止が貿易にまで適用される可能性もある。

こういうダブルスタンダードが拡大していくとどうなるだろうか。