私には以下のように思われる。
利潤率低下によって恐慌がもたらされるという論理は、過剰生産によって恐慌がもたらされるということの裏返しである。率が下がるのを数で稼ぐためには、さらなる生産しかないからである。

それはそれとして、利潤率の低下を防ぐための手段を資本家階級は開発して来た。マルクスはそれらを列挙している。

①直接的生産の動因としては役立たない固定資本への転化(インフラ整備などのことか?)
②資本の一大部分の不生産的な浪費(莫大な広告費・交際費などのことか?)
③①と②によってもたらされる不生産部門の「対抗価値」の増大。たとえば建設産業、サービス産業、情報産業など。

これらの記述はマルクスの着想ではなく、「俗流経済学者」の論文の受け売りである。
ただ③については、さすがマルクスというところがある。というよりさすがに資本主義の先進国イギリス、明治維新の前夜にそこまで進んでいたのだということか。