不正操作はほとんど慣行化しており、「赤信号、みんなで渡れば怖くない」状況だったと思われるが、そこに強引に突っ込んできたのがアメリカ政府だ。

バークレイズを屈服させたのはイギリス政府ではない。アメリカ司法省だ。屈服せざるを得ないような情報を握ったのであろう。

アメリカといえども、かのJPモルガンなど大手銀行が共犯関係にあり、連銀もどうやら怪しいとなると、それらとは別の力が働いていることになる。この辺の事情はどうもよく分からない。

アメリカはナンバーツー(会長)の首を取って幕を引きたかったようだが、さすがにこれではイギリス政府は納得しない。なぜならトップ(CEO)はアメリカ人であり、これでは国辱モノだからだ。

それでアメリカ人CEOも辞職することになったが、このアメリカ人CEOは物騒な最後っ屁を放った。中銀まで事件に巻き込もうというのである。

この辺の経過は、また稿を改めて…