そのほかの記事が少し滞っている。
フランスのエロー首相が議会演説。累進課税の強化を改めて表明した。これにより61億ユーロの税収増、さらに歳出抑制をあわせ財政赤字の対GDP比を5.2%から3%に減らすとしている。

記事で気になったのが以下の部分。

フランスは財政支出が世界で最も大きい国の一つ。その負債は総額1兆8千億ユーロとなっている。

財政支出の大きさはその国の経済システムの反映でもある。中央集権型の経済システムをとれば歳出も増えるが歳入も増える。負債の増加と連動するわけではない。

フランスはルイ14世以来の中央集権国家であり、ドイツのような小国分立国家ではないしユナイテッド・ステーツでもユナイテッド・キングダムでもない。

もうひとつ、もし財政支出が大きいとしても、それは労働者が怠け者だからではない。財政支出が急増しているのは、保守政党が支配したこの10年のあいだであり、ミッテランの時代でも、人民戦線の時代でもない。