ラテンアメリカ各国の反応

エクアドル、ブラジル、ベネズエラ、ボリビア、アルゼンチンなどは、フェデリコ・フランコ政権を承認しないことを明らかにした。

エクアドルのコレア大統領は、いちばん怒っている。「ルーゴが罷免を受け入れたことは承知しているが、これはわれわれのアメリカの民主主義の問題だ。エクアドル政府はパラグアイの新政権を承認せず、ルーゴのみを合法的な大統領と認める」と、若干の無理筋発言。

ブラジルのジウマ・フセフ大統領は、「UNASUR、MERCOSURは民主条項を持っており、パラグアイのルーゴ罷免はこれに違反している」とし、パラグアイがこれらの機構から追放される可能性を示唆した。

ベネズエラのチャベス大統領: 「我々は新政権を承認しない。弾劾裁判は右派ブルジョアジーによる革命過程にたいする策謀であり、ホンジュラスでおこなわれ、ベネズエラで2002年におこなわれたものだ。これはパラグアイにたいするゴルペ(クーデター)であると同時にウナスールにたいするゴルペである」

ボリビアのエボ・モラレス大統領は、「パラグアイの議会クーデターは、ネオリベラリスタが地主と帝国と結んでおこたものだ。ボリビアは選挙で選ばれた政権でない違法な政権を承認しない」

アルゼンチンのフェルナンデス大統領は、「ルーゴにたいする弾劾は疑う余地のないクーデターである。アルゼンチンはクーデターを認めないし、今後の行動について周辺諸国とともに決定する」と語った。アルゼンチン外務省は、「パラグアイにおける憲法上の大統領の罷免と民主主義秩序の破壊に抗議して、即時にラファエル・ロマ大使の召還を決定した」というコミュニケを発表した。

ウルグアイはエンリケ・フィッシャー大使を召還した。ルイス・アルマグロ外相はホセ・ムヒカ大統領との協議ののち記者会見をおこない、メルコスールとウナスールの民主条項が尊重されなければならないことを述べた。

キューバ外務省は「議会によるクーデター」と弾劾決議を非難し、新政権を承認しない方針を表明。

チリのモレノ外相は、「ピニェラ大統領は民主的手続きを取るように主張していた。しかしルーゴ罷免は最低限の民主的手続きを踏んでいない」と言明した。チリの新政権への態度は数日中に決定される。

米州機構(OEA)は臨時会議を開催、「パラグアイが大統領がみずからの権利を守る手段が尊重されていない」と批判した。ホセ・インスルサ事務総長は、「(パラグアイ憲法には弾劾規定があるにせよ)余りにも早急な決定で、正当な手続きを踏んでおらず、大統領に十分な釈明機会が与えられなかった」と厳しく批判した。

中米議会: 「パラグアイ議会の決定はクーデターである。国際社会がこれを承認しないように勧告する」

ALBA諸国(ベネズエラ、キューバ、ボリビア、エクアドル、ニカラグアなど)は、フランコ政権を承認しないことを全体で確認している

23日 ルーゴ前大統領は、来年の次期大統領選挙に出馬する可能性を示唆した。また、弾劾に同調したフランコ副大統領(現暫定大統領)を名指しせずに非難した。

6月27日 ウナスールの首脳会議がペルーのリマにおいて開催される。パラグアイにたいする民主条項が発動される可能性。ウナスール内での右派政権はコロンビアとチリのみであるが、憲法秩序の擁護に関してはこれまでのウナスールのなかで合意があり、パラグアイにたいして資格停止の処分、フランコ政権の不承認が決定される予定。(この首脳会議は延期となった)