前回の総選挙で民主党が大勝利したとき、日本の政治は過渡期に入ったと言われた。
民主党を支持した人々は、民主党が民主的な改革を次々と実現して文字通りの過渡期が実現すると思っただろうが、そうは甘くない。

むしろ情勢のいっそうの厳しさと緊迫感を持って「過渡期」は始まったのだと思う。原発、消費税、TPP、沖縄のいずれをとっても、国民の過半数と政権・財界のあいだには越えがたい溝が広がり、それが誰の眼にも明らかになっている。

国民の前には共産党とハシストという選択肢しか残されていない。ワイマール末期にも似て、きわめて剣呑な状況である。 

これからが「過渡期」本番だろう。