消費税増税法案の可決をめぐり、最も感慨深いのは「連合」の右傾化が行き着くところまで行ってしまったということだ。

鳩山は「民主党は私たちの政党であって、おなたがたの政党ではない」とはっきり言うべきだった。

連合の右傾化はすでに自社さ連立の村山内閣のときに完成していた。しかし多少の社会党の残渣らしきものはあった。今はまったくそれも消えうせた。

たしかに全労連系の脱退が右傾化に拍車をかけたかもしれないが、脱退しなくてもそれは進行しただろうし、いまとなっては脱退は正しかったといわざるを得ない。体制内でたんなる批判者にとどまるより、いまの全労連のほうがよほど生き生きと活動は出来る。ただその分連合批判が弱まっていることも間違いない。

問題なのは、連合系勢力の役割が、傘下の労働者はもとより、世のなか全般に十分明らかにされているとは言いがたいことである。

この点で赤旗の積極的な報道に期待したい。