今日本の大企業が蓄積した260兆円の内部留保。
これをどう使うかという問題を話しているのではない。
それは企業が、いろいろあるにせよ自分の力で稼いで貯めた金であって。財産の不可侵の原則は守られなければならない。

問題は、一方に富が積みあがり、他方に貧困が蓄積していくという仕掛けをやめるということである。

それは原論的には日本という国と国民を、みんなで支えあうという精神である。
差し迫った問題としては、この仕掛けでは経済成長が止まってしまうという危険である。ダムの底に札束が沈殿してしまって、貯水量がどんどん減少しダムとして使い物にならなくなってしまう、日本という国が札束の山の上で餓死するという仕儀になりかねない。

笑い事ではないのであるが、これをおかしいと思わない人は、やはりおかしいと思う。

たとえ話をもう少し続けよう。

当面やるべきことはサルベージだが、川底に泥がたまらないようにする仕掛けを作ることが根本的な治療法である。
それにはバイパスとか沈殿槽とかいろいろな方法があるだろうが、より根本的には泥の発生を抑えることだ。

それには上流の山を豊かにしなければならない。森こそが最大のダムなのである。人間社会にあってこの森の役割を果たすものはなんだろう。