自分で言うのもなんだが、医者という人種は自分は頭が良いと思っている。それはカラスの勝手だが、困るのは一を聞いて十を知り、百しゃべる連中がいるということだ。
理路整然、とうとうと述べるが、所詮誰かの理論のオオム返しにすぎない。まさにオオム真理教だ。どちらかというと外科系(メッサーザイテ)にそういう手合いが多い。

ある先生が司馬遼太郎の三文小説を二、三冊読んで、「司馬は現代におけるマルクスだ」とのたまうのを聞いたことがある。私が笑っていたのはあきれていたからだよ、君。

そういう連中に限って、十聞こうとしない。十聞いても百知ることにはならないし、楽して受けを狙うには間尺に会わないからだ。
しかしその頭の良さは、普通は側頭葉のできの良さでしかない。スポーツ選手が小脳の出来が良いのと同じだ。
本当にできの良い選手は前頭葉をたっぷり使っている。1回反省回路に回すのだ。これが頭を使うということだ。
それにはやはり十聞くしかない。