ILOが発表した世界の若年層の雇用情勢に関する報告。
世界全体で失業者数が7460万人、失業率は12.7%に達するそうだ。「人生、右を向いても左を見ても、真っ暗闇じゃござんせんか」と鶴田浩二の歌の文句が浮かんでくる。

といってもかなりデコボコはある。地域別に見ると、良いのは東アジアで9.4%、悪いのは中東・北アフリカでそれぞれ27%、28%となっている。東アジアというのは中国と韓国のことで、日本は「先進国」枠に括られている。これが18%だ。

この数字を見て真っ先に感じたのは、「ギリシャ怠け者」論はこの数字を説明できないだろうということだ。事態はそんなに単純じゃないぞ。

ついで感じたのは、この数字を政治と連動させると、一番ひとい中東・北アフリカでもっとも青年運動が盛んで、ついで先進国・EUということになる。つまり若者の失業は政治的安定度を著しく損なうということだ。


この表にはラテンアメリカの数字は載っていないが、おそらく10から15%のあいだだろう。ラテンアメリカの政治状況がかつてなく安定していることは、失業率からも説明できる。
ついでに言えば、ラテンアメリカの中でも新自由主義にいまだに固執するコロンビア、メキシコ、チリで失業率が高いこと、それが政治的不安定を呼んでいることも説明できる。
まさに青年の失業率はその国の政治的不安定性の最高の指標のひとつということができる。15%が危険ライン、20%が暴動ライン、25%が革命ラインである。