民医連で「健康権」なるものがまたぞろ持ち出されていて、「それはおかしいよ」と書いたばかりだが、赤旗の広告を見ていたら、どうやらそのネタ本らしいものがあった。
井上英夫氏の「患者の言い分と健康権」という本だ。
たしかこの人は、私の現役時代にもチョイチョイ文章を書いていたが、論理構築が安易な人で、まさかこのレベルの人が民医連の「御用学者」になるとは思わなかった。

だいたい、宣伝文句を見ただけでも、支離滅裂だ。

医師は人権のにない手にも人権侵害のにない手にもなりうる。(なんじゃこりゃ?)
人権として医療を保障する立場で、(医療が人権か? 主語は誰だ?)
身近な「患者と医師の関係」から、…など幅広く論じる。(そういうのを「床屋談義」という。そんなところから語っちゃダメだよ)
21世紀を健康権の世紀にと訴える一冊。(無内容な打ち上げ花火)


しかしやっとのことで非営利・協同を克服したと思ったら、またですか。ちょっとは自分の頭で考えたらどうですか。

もしどうしても「健康権」を使いたいのだったら、それは憲法13条の幸福追求権の一部としての「健康追求権」として定置されるべきでしょう。
13条と25条の関係はいろいろあろうと思いますが、いずれにしても健康追求権は生存権思想から直接導き出されるものではありません。

13条型人権と25条型人権の思想的相違は、私が医療生協の「患者の権利の章典」と対決した最大のポイントであり、今後とも医療生協ある限り(医療生協から見れば、民医連ある限り)最大の対決点になっていくでしょう。

さすがに私も、もうガチンコやる気はありませんが、民医連幹部の皆さん、少し自分の頭を使ってください。最低、真田是さんのパンフでよいから読んでください。