27日の北海道AALA連帯委員会の総会でしゃべるための原稿です。

「これが世界だ」2012年版

Ⅰ 2011年は、世界にとってどういう年だったでしょうか

A まず、世界の青年たちが立ち上がった年でした。アラブの春に始まり、5月にはスペインでの広場立てこもり行動、夏から秋(現地では冬から春)にかけてのチリとコロンビアの学生の闘い、そして10月にはウォール街占拠行動と、社会を揺るがすような行動が続きました。これが社会の雰囲気を大きく変えつつあります。

B 2011年の東北大震災と原発事故は日本だけにとどまる問題ではありませんでした。「原発ノー!」の声は世界に広がりつつあります。そして核兵器開発に対する拒否の立場も広がり、北朝鮮やイランなどの核開発を押さえ込みつつあります。

C ギリシャに端を発した財政危機、債務危機はユーロ圏全体を巻き込んで拡大し、米国でも債務問題が深刻化するなど世界同時不況となっています。人々はこの不況の波を受け、失業・貧困の犠牲者となっています。

D この不況は国際金融資本の横暴が生み出したものです。人々に緊縮を強いるのではなく、国際金融資本を規制することが必要です。このことの重要さがますます明らかになりつつあります。すでにヨーロッパではそのためのメニューが出来ており、それを実行する政府も登場しつつあります。世界は潮目を迎えつつあるといえるでしょう。

E こうした中で、現在の経済システムに変わる代替案、「新たな国際経済秩序」はあるのでしょうか。それを示唆しているのが、いまラテンアメリカで進んでいる財政主導型の社会改革と経済統合です。逆にアメリカ中心、金融資本本位の現在のシステムをさらに推し進めようとしているのがTPPです。