まず赤旗から探したら、ちゃんとありました。見過ごしたようです。

2011年9月20日(火)「しんぶん赤旗」

ドイツ電機大手 原発製造から撤退 「再生エネを支援」

シーメンス社長が表明


 ドイツの電機大手シーメンスのピーター・レッシャー社長は、…原発事業から完全撤退することを明ら かにしました。独メルケル政権が原発からの段階的撤退を決めたことを受けたもの。世界の主要メーカーが原発からの撤退を表明するのは初めて。


 レッシャー氏は、原発建設にかかわらない理由として、「原子力エネルギーは使わないというドイツ 社会と政治の明確な見解に対する企業としての答えだ」と語りました。脱原発世論の高まりや政府の撤退決定で、方針転換を余儀なくさせられたかっこうです。

 一方で、再生可能エネルギー政策について「100年に1度の大規模プロジェクトだが、達成可能であるし、支援していく」と語りました。

 同社は、今後は再生可能エネルギー事業を推進していくといいます。

 シーメンス社は今年3月、フランスとの原発製造の合弁会社「アレバNP」の持ち分を全て売却。今回、ロシアとの合弁会社の計画も取り下げました。 


とここまでが赤旗記事

次に解説ものから、

★阿修羅の関口博之さんの論評(2012 年 4 月 02 日) 世界から原発が消える日原発巨大企業独シーメンスの完全撤退が物語るもの

という記事の紹介


シーメンス社の原子力事業からの撤退の理由は、福島原発事故後ドイツの脱原発への選択で政治的に、そして社会的にも脱原発への転換が開始され、最早原発にばら色の未来がないからだとしている。

しかしこれらの報道では、2008年に「原発ルネッサンス」の狼煙を上げたシーメンスの、余りにも早急な完全撤退の背景にある原因が見えてこない。

シーメンスの「原発ルネッサンス」計画は、フランスの原発巨大企業アレバ、ロシアの国営企業ロスアトムと共同で、2030年までに新たに400の原発を建設するというものだった。

しかし現実には、原発産業は経済的に窮地に追い込まれていた。軍縮や金融危機でウラン鉱の開発は進まず、原発ルネッサンスを実現するウラン供給は難しい。

また原発は安全性から建設費用が嵩み、廃棄物処分費用や事故の配備をすれば、国家の支援なくして経済的に成り立たなくなっている。しかも国家の支援は今後低下していく可能性が高い。

世界の原発産業は、すでに福島原発事故以前にそのような状況に追い込まれていた。

シーメンスは国家支援が得られない中で継続すれば、企業の命取りになりかねないと計算して、撤退を選択したことになる。


つまりこういうことだろう

「原発ルネッサンス」計画は山師的な計画であり裏返せば、そこまで風呂敷を広げなければコスト計算に乗ってこないという状況の反映だった。「つぶすには大きすぎる」という規模の確保である。

そこをメルケルが一押ししたから、あっけなく「壮大な計画」が瓦解する形になった。シーメンスの路線転換は、見かけほどドラマチックなものではない、ということになる。

事情通的な見かたをすればたしかにそうだろうが、そこまで原発産業を追い詰めて来た世界の世論の変化という歴史的観点からすれば、やはり劇的というほかない。


もう一つ別のブログから

Clara Kreft(クララ)さんの2011年10月28日の記事 独シーメンス社の原子力完全撤退

ギリシャの倒産で話題になった格付け会社のムーディーズシーメンスの原子力撤廃はポジティブと見ています。ウォール街の会社も原発の新設を良い投資とみていないことになるでしょうかね?